猫目がメガマスの社員でありながらミチコさんとイサコを利用し、あっちの世界を残そうとしている目的は、コイルス社で電脳メガネのイマーゴ機能を開発し、世界で初めて人間の集合無意識を電脳空間化した父親の業績を横取りしたメガマス社に対する復讐であった。
復讐の実行に必要な味方
その復讐の手段は、イマーゴ能力のある子供に電脳コイル現象を起こさせ意識不明にし、その責任をメガマス社に負わせるというものである。
確かにメガマス社は電脳コイル現象で意識不明になったり、電脳ナビが肉体より電脳体を優先して回避行動を取る根本的欠陥についてはそれを認めていない。
この電脳空間の欠陥を公にすることが出来れば父親の名誉を回復することは出来なくとも、その代償をメガマス社に払わせることは出来るはずである。
しかし、これは猫目一人で実行するには無理がある。猫目自身が電脳コイル現象を起こすために必要なあっちの世界への通路を開くことが出来ないからだ。
以前はキラバグを集めることで可能になったが、今はキラバグはほとんど存在しない。また、もう一つの手段であるCドメインからあっちの世界に行く方法もコイルスノードが存在しないため出来ない。
また、通路を開く事が出来てもサッチーにより電脳コイル現象が起きる前に通路をフォーマットされてしまう可能性がある。
そのため、メガマス社への復讐を果たすためには、イマーゴ能力がある小学生により通路を開き、サッチーにフォーマットされないようにメガマス社の内部に協力者が必要になる。
猫目がたびたび連絡を取る相手は、メガマス内部の協力者の可能性がある。おそらくコイルス社時代の研究仲間でメガマス社に再雇用された者かもしれない。都合よく金沢へ出張中のヤサコの父親の可能性も否定できない。









