ようやくカンナ(葦原かんな)に起きた事件の真相が明らかになった。
やはり、イサコと猫目がキラバグを集めてあっちの世界への通路を開いた事がきっかけとなっている。
通路の位置制御が不完全で、中津交差点に通路が開いてしまい、そこへイマーゴ能力のあるカンナが現れ電脳コイル現象が起き、電脳ナビで運行中の車に肉体の方がひかれてしまったのである。
電脳ナビの問題点
この事故の原因は、電脳コイル現象が起きた場合に、電脳ナビは残された肉体より電脳体との衝突を回避するように動作する事である。電脳ナビの電脳体を優先する回避行動は、残された気を失った肉体をはねる可能性があり問題がある。
電脳コイル現象が全く知られていないのならこの事故は防ぎきれなかったであろう。しかし、電脳コイル現象は原川玉子が4年前にあっちの世界への通路を開いたときにはすでに知られていたことである。
電脳メガネから外すことの出来ないイマーゴ機能と、イマーゴ機能が関係している電脳コイル現象は、電脳空間では表裏一体の存在である。
イマーゴ機能を外せないと判ったメガマス社は、現象面から電脳コイル現象を押さえ込もうとして古い空間とCドメインを徹底的にフォーマットしているのであろう。
メガマス社のこの姿勢は、現状のシステムに重大な欠陥があるのに、その危険性を一般のユーザーに告知せずに何とか現状を乗り切ろうとしているものであり、犠牲となった人たちから見れば許されることではないだろう。これこそが電脳空間の大いなる秘密であり、猫目が明かしたい(その結果父親の名誉を回復したい)理由かもしれない。







