猫目が隔離された古い空間に通路を開きリンクを張る目的は、最初の電脳メガネのモニターで後にミチコに会いに行くといって行方不明となった木滑由史を探す事はもちろんであるが、本当はメガマス社が過去に起こした電脳メガネが関わる様々な事件・事故を告発するための情報集が目的ではないだろうか?
メガマス社の内部告発が目的か?
大黒市では電脳メガネをかけている小学生に伝えられている都市伝説ができるほど、電脳空間に関わる奇妙な事件・事故が多数発生している。
おそらく小学生で最初に電脳メガネを掛けた内の一人の猫目は、都市伝説が広まるまさに最初の時代を経験しており、そのいきさつもある程度身をもって体験している。猫目にとっては都市伝説は伝説などではなく、実際に起きて自身が関わった物語なのだ。
しかし、その事件・事故の詳細は未だに企業秘密の壁に遮られ明らかになってはいない。
特に同じ電脳メガネのモニターであった木滑由史がミチコに会いに行くといってそのまま行方不明となった事件は、原川玉子同様忘れ去る事のできない出来事である。
そのようないきさつもあり、当時まだ子供であったため、事件の処理についてはメガマス社の大人に任せざるを得なかった訳だが、今は猫目も原川玉子同様メガマス社の関係者となり、直接関与できる立場になっている。
猫目は原川玉子と違いメガマス社内部から電脳メガネに関わる事件・事故を解決しようとしているのかもしれない。いわば内部告発によって当時の事件・事故を白日の下にさらそうとしている。
それは世界最大の電脳機器メーカーメガマス社の社運をも左右する重大事になるはずである。






