メガマス社は世界最大の電脳機器メーカーであるにも関わらず、その本社を人口21万人の地方都市、大黒市に移転させた。
もちろん、電脳メガネを開発したコイルス社を傘下に収めるという名目があるにしても、いささか都市規模としては小さすぎる。
小規模な地方都市の方が明らかに経営上のメリットが有ったに違いない。
巨大企業故の秘密
大黒市がハイテク産業政令指定都市に指定されているという事もあるだろうが、その裏には巨大企業の思惑が有ったに違いない。
メガマス病院という大黒市立の企業病院を設立し、電脳医療という新しい分野を開拓した裏には、その分野でのパイオニアになると言う企業目的が透けて見える。
市立病院と言う立場を利用し、電脳医療の技術習得にあたっている事は否定のできない事実であろう。
当然、様々な実験的医療も企業秘密の傘に隠れて行っているに違いない。
その結果、公表できない様々な事故が有った事も想像できる。
4年前の電脳メガネ装着者におきた一時的な意識不明や記憶障害、中津交差点での交通事故の多発など、表沙汰になっているのもある。
公表されていない事故、事件もあるに違いない。
さらに、大黒市の空間管理室は、室長と顧問(原川玉子、猫目宗助)までがメガマス社からの出向である。大黒市の電脳空間はメガマス社の制御下にあるといっても過言ではない。
いわば、電脳都市大黒市はほぼメガマス社の実験場と化しているのではないだろうか?









