ヤサコと4423の最初の出会いは、おそらく4年前のメガじいが亡くなった数日後と考えられるが、何故かヤサコの記憶は曖昧になっている。
当時のヤサコの日記には、はっきりと鍵穴の通路が描かれているし、4423の記述もある。
よほどインパクトのある出来事が有ったはずであるのに、その記憶が曖昧なのはいかにも不自然である。
4年前メガマス社は一連の事件の証拠隠滅のため、電脳メガネを通じて隔離された古い空間に関わった人々に対し、何らかの記憶操作が行われたのではないだろうか?
よみがえる過去の記憶
フミエの弟のアキラの盗撮画像から、4423と自分が記憶している人物が実はイサコの兄である事を確信したヤサコであるが、駅向こうのタケルとの出会いや、自由研究の資料調査、新たに出現した通路などから徐々に当時の記憶をたぐり寄せたようである。
その記憶とは大まかに次のようなものである。
メガじいからのプレゼントのデンスケが行方不明になり、一人探しに出たヤサコは知らぬ間に夕焼け色の空の空間に迷い込んでしまう。
ヤサコは坂道に鳥居が並ぶ場所へ出て、4423と出会い、デンスケを見つける。しかし、鍵穴状の通路が迫ってきてデンスケとともに逃げ出す。
その後迷子になってしまうが、お地蔵様の前で人形のイリーガルと出会うが、そのイリーガルは4423を探しているという。
この記憶には若干の不可解な点がある。夕焼け空の空間が隔離された古い空間としたら、通路を通らずにヤサコは入り込んだ事になる。しかし、その後鍵穴の通路が現れる。これは二重に入り組んでいる空間なのであろうか?
あるいは単にデンスケを探し4423と出会ったのは古い空間ではなく、単に夕焼けの時刻で、まだ4423は意識不明ではなかった事になる。そうするとその時出会ったイサコの兄はなぜ病室と同じ4423と名乗ったのか?名前の語呂合わせだろうか?(例えば由史:ヨシフミ)







