原川玉子は自ら自分は以前暗号屋で、4年前の事件は自分自身が都市伝説にある儀式を行ったために起きたと独白した。
それは、キラバグを集めミチコさんを呼び出す事であった。しかし、同時に起きた事は当の原川玉子も、メガマス社関係者でも未だに正確には理解していない。ただ、現象として未知の空間Cドメイン(コイルドメインと呼称)への通路を開いてしまった事と、その通路に迷い込むと電脳コイル現象を引き起こすという事だ。
あまりに大きすぎたその代償
原川玉子が行った儀式により、Cドメインとの通路が開かれてしまったが、それがもたらした影響は電脳空間に重大な影響を与えてしまった。
それはヌルと呼ばれるイリーガルが、Cドメインから侵入した事と、その通路内では電脳コイル現象により意識不明となる小学生が出てしまった事だ。
ヌルと呼ばれるイリーガルは未だ正体が判っていないが、触れる事により生身の体と電脳体を分離する電脳コイル現象を引き起こす能力がある。この場合の電脳体はその人物の意識も持ち合わせているので、残された体は意識を持たない文字通りの肉体のみの存在となってしまう。いわば精神の強奪である。
また、突然できた通路に誤って入ってしまった者にも電脳コイル現象が起き、肉体は一時的に意識を失ってしまうが、電脳体はそのまま通路内をさまよってしまう。
いずれにしても、開かれた通路が閉じる前に離れた電脳体をもとの肉体に戻さないと、その肉体は精神のない抜け殻状態となってしまう。
4年前の事件では多くの小学生が一時的に意識を失ったが、その原因は電脳コイル現象によるものと考えられる。おそらく、イサコの兄は電脳体が肉体から離れた後、元に戻れなくなったものと考えられる。









